イクオスEXプラスの成分

【TEN-DDS】イクオスEXプラスの浸透力を徹底調査!育毛効果は本当に高まるのか?

イクオスEXプラスの特徴の一つに、浸透技術「TEN-DDS」を採用しているという点があります。

公式サイトでも大きく取り上げられ、いかにも「浸透力を高めているのがより効果が期待できます!」と言わんばかりの雰囲気ですが、

そもそも浸透技術「TEN-DDS」って何??

というところで、僕も使用しながら非常に気になっていました。

そこで、「TEN-DDS」とはどのような技術なのか?本当に浸透力が高まるのか?エビデンスはあるのか?などについて徹底的に調べてみました。

浸透技術「TEN-DDS」とは?由来は?

そもそも浸透技術「TEN-DDS」とは、医薬部外品OEMメーカーである天真堂が2018年に特許を取得した、オリジナル経皮吸収システムのようです。

ネーミングの由来は以下です。

  • TEN →TENSHINDO
  • DDS →DIRECT DELIVERY SYSTEM

直訳すると、「天真堂の直で届ける技術」みたいなことでしょうか。

とりあえず、この「TEN-DDS」はこのイクオスEXプラスの専売特許ではなく、他のホワイトニングなど化粧品類にも使われている技術ということがわかりました。

浸透技術「TEN-DDS」はどんな理論(ロジック)?

天真堂のホームページを見ると、以下のように記載されています。

医薬部外品の有効成分は、表皮で作用する成分が多数を占めますが、表皮中に届けるため“如何に角層を透過させるか?”が大きな課題となります。

ヒトのお肌は親油性のため、水溶性成分を効率良く浸透させることが難しいとされています。

そこで、従来の技術では浸透しにくかった水溶性の有効成分や有用成分を、角層と親和させ効率良く吸収させることが出来るよう、新たに開発したのがTEN-DDSです。

3D培養皮膚モデル実験において、TEN-DDS 技術を用いたローションは透過の速さ・量が通常のローションより優れていることを確認しています。

勿論、透過性が増す事による有効性の強化だけでなく、効果実感を高める使用感の提案も大切なファクターとなります。

それらが合わさることで、差別化された真の効果実感型商品の開発が出来ると考えております。

引用・出典:天真堂HP

 

専門的な細かいところまでは素人の僕にはわかりませんが、簡単にわかりやすくまとめてみます。

ようするに水溶性の有効成分は肌に浸透しにくいのがこれまで問題点だったと。

なんとか角層をより深いところに有効成分を透過させるために、開発されたのがTEN-DSSだと。

さらに天真堂社長である児玉氏は、TEN-DDSの具体的なメカニズムについて週刊粧業でさらに詳しく解説しています。

具体的なメカニズムとしては、水溶性の有効成分に「シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール(以下、ジカルボン酸)」「ポリグリセリン脂肪酸エステル」の2成分を組み合わせることで油溶性を付与し、角層との親和性を高めて有効成分が透過しやすい経皮吸収指数に調整する。

協力機関で行った経皮吸収実験では、ヒト・表皮細胞を培養した角層を有する培養皮膚「3D培養皮膚モデル」を用いて、35℃の恒温条件下で0~24時間の間に透過したプラセボ・ジカルボン酸のみ・TEN-DDS採用の3つのローション(トラネキサム酸)の経皮吸収実験を行った。

その結果、6時間が経過した時点でTEN-DDSを採用したローションはプラセボとジカルボン酸のみのローションよりも早く最大値(20mg/mL)の透過を確認した。

「ローションだけでなく、エッセンスやクリームでも『TEN-DDS』を採用した処方は他の処方と比べ、肌へと急速に浸透する結果が得られている。OEMでは、このシステムを応用した製品の開発に着手しており、医薬部外品として既に承認済みの自社商品(ソヴールシリーズ)とは別に、今後はTEN-DDSを活用した新たなシリーズを展開していく」

引用・出典:天真堂、新経皮吸収システム「TEN-DDS」を開発

 

なんだか化学品名や専門用語が多くてわかりにくいですが、僕なりの解釈でこれも簡単にまとめると、

ようはTEN-DDSとは、水溶性の有効成分に「シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール(以下、ジカルボン酸)」「ポリグリセリン脂肪酸エステル」の2成分を組み合わせたものであると。

これを3D培養皮膚モデル(実際の人間の頭皮や皮膚ではないが近いもの)を使って浸透力テストをしたところ、

何もないローションよりも、ジカルボン酸のみのローションのほうが、ジカルボン酸のみのローションよりもTEN-DDSのほうが浸透力が高くなる実験結果が出た。ということです。

ということです。イメージ図はこんな感じです。

 

出典:https://www.syogyo.jp/news/2018/01/post_020161

今現在イクオスEXプラスや他の化粧品にも使われているこのTEN-DSSですが、さらに新たな処方開発が進んでいる様子。

デオドラント効果を高める「TEN-DEO」や、ニキビケア効果を高める「TEN-ACNE」などを独自開発し、いずれも2018年春に特許申請を行うということでしたが、今のところ商品化には至っていないようです。

ただ、TEN-DSSを応用しそれをさらに他のジャンルにまで展開しようとしている動きをみると、浸透技術としてはそれなりに成功したものなんだろうと思います。

ただ、、、それだけでは納得できない部分が。

イクオスEXプラスに浸透技術TEN-DSSは有効か?

僕が注目したのはこの実験で「どんな有効成分が使われたのか」という点です。

詳しく見てみると、この実験で使われた有効成分は「トラネキサム酸」というものだけで、このトラネキサム酸の浸透力が、プラセボよりもジカルボン酸のみよりも、TEN-DSSのほうが高かったという結果です。

ちなみに、トラネキサム酸は肝斑(かんぱん)の改善薬としての効果が認められている成分。もともとは抗炎症薬や止血剤として医療の現場で使われてきた薬です。

これは美白やホワイトニングなどの化粧品によく含まれる成分で、シミ改善などを目的として使われる成分になります。

もちろん、イクオスEXプラスにはトラネキサム酸は含まれていません。育毛剤なのでまったく関係ない成分です。

つまり僕が疑問に思ったのは、

トラネキサム酸の浸透力が高まるのはわかったけど、じゃあイクオスに含まれる5つの有効成分(グリチルリチン酸ジカリウム、センブリエキス、塩酸ジフェンヒドラミン、クジン抽出液、トコフェロール酢酸エステル)と、独自成分であるアルガス-3が、このTEN-DSS技術によって浸透力が高まるのかというと、そこは証明されてなくない??

という点です。

もちろん、トラネキサム酸だけでなく他の水溶性成分もすべて浸透力が高まるのならば問題ないかもしれませんが、そのようにわざわざ明記してあるわけではありません。

応用性の高い浸透技術であることはわかりますが、できればイクオスEXプラスの有効成分+アルガス-3でTEN-DSSを採用した実験したデータが欲しいところです。

そこで探しまくったところ、、、

育毛剤でもTEN-DSSは有効だった?

発見しました。グリチルレチン酸ジカリウム(GK2)の実験データでも、同じくTEN-DSSの高い浸透力が証明されたようです。

出典:https://www.tenshindo.ne.jp/column/2018/3054

ただ疑問点もあって、これも比較対象としている「現行育毛剤」がどのようなものかにもよります。

最近の育毛剤は、独自成分だけでなくどのメーカーも浸透力を高める工夫をしています。

独自技術だったり浸透力を高める成分を配合したり、浸透力を高めるために成分をナノ化したりと、工夫を凝らしています。

なので、比較対象がハッキリしないことにはこの実験データはエビデンスとしては少し弱いかなと思います。

また、グリチルレチン酸ジカリウムはOKとしても、その他4つの有効成分はアルガス-3については証明がされていないままです。

どちらにせよ、肝心のイクオスEXプラスの浸透力の高さには直結させるのはまだ材料が足りないかなと思います。

まとめ

TEN-DSSの浸透ロジックや実験データは納得できました。

ですが、そもそもTEN-DSSはイクオスEXプラスの専売特許ではないく色んな化粧品に採用されているものなので、イクオスEXプラスにおいて実際にどの程度浸透力が高まるのかが不透明な部分ではあります。

いくらイクオスEXプラスがリニューアルして有効成分が増えたり配合成分が増えたとしても、浸透しなければどんな素晴らしい成分も意味はありません。

もちろん、TEN-DSSの浸透力がイクオスEXプラスで意味を成していないということも言えませんが、実験データやエビデンスをみると疑問点が若干残る調査結果となりました。

【写真付き】僕が戦略を練りに練ってイクオスEXプラスを3ヵ月間使ってみた結果